めぐみさんのこと
今はいないめぐみさん。
出会ったのはまだ旦那くんと結婚する前、17年ぐらい前の冬かなぁ。
記憶も記録もないからちょっとわからないんだけど。
旦那くんはその頃、会社で借り上げしていたアパートの階段すぐの2階に住んでた。
裏には田んぼがあった。
いつの頃からか旦那くんが帰ってくると田んぼの方からアパートへ来る白い猫がいる…
たまにご飯あげたりしてたみたいなんだけど、とても寒い日にかわいそうで部屋に入れた…
ただ、しばらくは外にも出したりしてたかな。
真っ白の長毛の猫なのに首輪もないし薄汚れてる…飼い猫の可能性はない…よね?ということで、ちゃんと飼うことにした。
旦那くんが長期出張の時はご飯あげに通ったりしてた。
結婚して、半年後に家ができて引っ越し。
めぐも一緒に引っ越し。
今日という日
今日は3月11日。
人それぞれ、いろんな想いのある日。
誕生日だったり、記念日だったり。
お祝い事のある人たちは、ちゃんとお祝いしよう。
おめでとうございます。
東日本にとって、日本にとって、大変だった日で、辛い日で、悲しい日だけど、それぞれの想いはまたそれぞれ。
もう10年、まだ10年。
あの日のことを少し振り返るので、辛い人は読まないでいいです。
あたしは神奈川県に住んでる。
震度は4〜5弱。
あの日のツイートを見ていたら、地震の20分ぐらい前に呟いていた。
そのあとはずっと地震のこと。
揺れて、いつもより大きいな、いつもより長いな、長いな、長いな…ってとても怖かった。
その時は今はいないめぐみさんと、みるくさんがうちにいた。
近くにいたからとりあえず2人をコタツに押し込んで、あたしは柱が多い玄関付近でただただ収まることを祈ってた。
落ち着いてからテレビつけて、旦那くんに連絡、実家に連絡…
まぁしばらく連絡つかなかったけど、仙台にいた従姉たちや都内の叔父家族も無事とわかった。
そのあとは防災用品見直して、ライフラインの確認と何かあった時のためにお風呂にお水貯めて、スマホと充電器に充電、ラジオと懐中電灯の準備。
パソコンも立ち上げてそこからはテレビとtwitterを追ってた気がする。
デマなのかそうじゃないのかわからないままRTしたり転載したりもしていたかな。
ただ、誰かの役に立ちたかった。
自己満足だと言われても、偽善と言われても、何かしていないとしんどかった。
旦那くんは結局帰ってこられなくて、社長の自宅に泊めてもらった。
あたしは一人で心細く、また何かあってもすぐに動けるように着替えずに一晩中起きていた。
そして夜明け前に長野で地震…
旦那くんの親族は長野、新潟に多い。
とても心配で不安ばかり。
昼前には連絡がついて、逆に心配されたりもしたけど。
地震があって建物が崩れて、津波がきて、たくさんの人が亡くなった。
たくさんの人が未だ行方不明になっている。
今もあの時の映像はちゃんと見れないし、動悸が激しくなる。
みるくさんは緊急地震速報の音が鳴ると、怖がる。
大切な人を亡くされた方たちとは比べ物にならないし、あたしがあの日のことを書くなんて…とも思うし、思う人もいるかもしれない。
でも、「もっと辛い人がいる」という他人の苦しさで自分の苦しさを測ってしまうのは危険だと思う。
他人の気持ちや立場を尊重することと、自分を蔑ろにしたり、自分を殺すこととは違う。
それぞれの気持ちや想いは、各々がわかっていればそれでいいと思う。
自分の気持ち、想い、心を大切に。
祈りを。